スレート屋根の劣化サインとメンテナンス時期|色あせ・コケ・ひび割れは要注意
こんにちは。東京都練馬区・埼玉県新座市を拠点に、屋根修理・屋根リフォームを手がける有限会社トウキョウルーフです。
練馬区や新座市の住宅街を歩いていると、薄い板状の屋根材が並んだ「スレート屋根」の住宅を数多く見かけます。スレート屋根は、軽量で施工しやすく、デザインもすっきりしていることから、多くの住宅で採用されてきた屋根材です。
一方で、スレート屋根は年月とともに劣化が進み、適切な時期にメンテナンスを行わないと、雨漏りなどのトラブルにつながることがあります。「最近、屋根の色が薄くなってきた気がする」「屋根にコケが生えているのが見える」という方は、スレート屋根の劣化のサインが現れているかもしれません。
この記事では、スレート屋根の特徴から、劣化のサインとその進み方、メンテナンスの方法と時期の目安まで、屋根工事の専門業者の立場から詳しく解説します。
スレート屋根とは
スレート屋根とは、セメントに繊維材料などを混ぜて薄い板状に成形した屋根材(化粧スレート)を使った屋根です。「カラーベスト」や「コロニアル」といった商品名で呼ばれることもあります。
スレート屋根の主な特徴は次のとおりです。
スレート屋根の主な特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 軽量 | 瓦に比べて軽く、建物への負担が比較的少ない |
| デザイン性 | 薄くてすっきりとした見た目で、さまざまな住宅のデザインに合わせやすい |
| カラーバリエーション | 色の種類が豊富 |
| 施工性 | 施工しやすく、多くの住宅で採用されてきた |
| メンテナンスの必要性 | 表面の塗膜が劣化するため、定期的なメンテナンスが必要 |
スレート屋根の屋根材そのものは、セメントを主原料としているため、それ自体に防水性はあまりありません。屋根材の表面に施された塗装(塗膜)が、雨水をはじいて屋根材が水を吸い込むのを防いでいます。つまり、スレート屋根の防水性を保つためには、この表面の塗膜が健全であることが大切なのです。
なお、スレート屋根の屋根材の下には、ほかの屋根と同じように防水シート(ルーフィング)が敷かれています。屋根材のすき間から入り込んだ雨水は、この防水シートによって建物内部への浸入が防がれています。
スレート屋根の劣化のサイン
スレート屋根は、紫外線や雨風、温度変化などの影響を受けて、少しずつ劣化していきます。代表的な劣化のサインを見ていきましょう。
① 色あせ
スレート屋根の劣化のサインとして最初に現れやすいのが「色あせ」です。新築時には鮮やかだった屋根の色が、紫外線の影響で塗膜が劣化することによって、だんだんと薄く、白っぽくなっていきます。
色あせは、表面の塗膜の劣化が始まっているサインです。色あせそのものがすぐに雨漏りにつながるわけではありませんが、塗膜の防水性が低下し始めていることを示しています。
② コケ・カビ・藻の発生
塗膜の劣化が進むと、スレート屋根の表面が水を含みやすくなり、コケやカビ、藻が発生しやすくなります。特に、日当たりの悪い北側の屋根面や、近くに樹木がある場所では、コケが目立ちやすい傾向があります。
コケやカビは、屋根の見た目を損なうだけでなく、水分を保持するため、屋根材が常に湿った状態になりやすくなります。その結果、屋根材の劣化をさらに早めることにつながります。
③ ひび割れ・欠け
スレート屋根の屋根材は薄い板状であるため、劣化が進むとひび割れや欠けが生じやすくなります。屋根材が水を吸い込んで膨張し、乾燥して収縮する、ということを繰り返すうちに、屋根材にストレスがかかってひび割れが発生します。また、強風による飛来物や、屋根の上を人が歩いたときの衝撃などでも、ひび割れや欠けが生じることがあります。
ひび割れや欠けがあると、その部分から屋根材の下に雨水が入り込みやすくなります。防水シートが健全であればすぐに雨漏りにはなりませんが、防水シートに常に雨水がかかる状態になり、防水シートの劣化を早めることになります。
④ 反り・浮き
スレート屋根の屋根材が、水を吸ったり乾いたりを繰り返すうちに、屋根材が反ったり、浮き上がったりすることがあります。屋根材が反ると、屋根材と屋根材の間にすき間ができ、雨水や風が入り込みやすくなります。また、反った屋根材は強風で飛ばされやすくなります。
⑤ 棟板金の浮き・サビ
スレート屋根の頂部には、棟板金が取り付けられています。棟板金は、釘の浮きやサビ、下地の劣化などのトラブルが起こりやすい部分です。スレート屋根の劣化をチェックする際には、屋根材だけでなく棟板金の状態もあわせて確認することが大切です。
スレート屋根の劣化のサインのまとめ
| 劣化のサイン | 主な原因 | 注意度の目安 |
|---|---|---|
| 色あせ | 紫外線による塗膜の劣化 | 初期のサイン。メンテナンスの計画を始める目安 |
| コケ・カビ・藻 | 塗膜の劣化による吸水、日当たりや湿気 | 塗膜の防水性が低下しているサイン |
| ひび割れ・欠け | 吸水と乾燥の繰り返し、衝撃 | 雨水の侵入口になるため補修を検討 |
| 反り・浮き | 吸水と乾燥の繰り返し | すき間からの浸水や飛散のおそれ |
| 棟板金の浮き・サビ | 釘の浮き、下地の劣化、塗膜の劣化 | 強風による飛散や雨漏りのおそれ |
スレート屋根の劣化はどのように進むのか
スレート屋根の劣化は、一般的に次のような段階を経て進んでいきます。もちろん、立地や気候、施工の状態などによって進み方は大きく異なりますが、劣化の流れを知っておくと、メンテナンスの時期を考える参考になります。
スレート屋根の劣化の進み方(一般的な流れ)
この流れからわかるように、スレート屋根の劣化は、いきなり雨漏りが起きるのではなく、段階的に進んでいきます。早い段階で劣化のサインに気づき、適切なメンテナンスを行うことで、劣化の進行を抑えることができます。
逆に言えば、雨漏りが発生した段階では、屋根材だけでなく防水シートや下地にまで劣化が及んでいる可能性があります。その場合は、塗装などの表面的なメンテナンスでは対応できず、屋根全体のリフォームが必要になることもあります。
スレート屋根のメンテナンス方法
スレート屋根のメンテナンス方法には、主に次のようなものがあります。劣化の程度に応じて、適切な方法を選ぶことが大切です。
スレート屋根のメンテナンス方法
| メンテナンス方法 | 内容 | 向いている劣化の段階 |
|---|---|---|
| 部分補修 | ひび割れや欠けのある屋根材の補修・差し替え、棟板金の補修など | 劣化が部分的な場合 |
| 屋根塗装 | 高圧洗浄で汚れやコケを落とし、屋根材の表面を塗装して防水性を回復させる | 塗膜の劣化(色あせ・コケ)が中心で、屋根材自体の傷みが少ない場合 |
| カバー工法 | 既存のスレート屋根の上に、新しい防水シートと屋根材を重ねる | 屋根材の劣化が進んでいるが、下地の状態が比較的良好な場合 |
| 葺き替え | 既存の屋根材を撤去し、下地を補修したうえで新しい屋根材を施工する | 下地まで劣化が進んでいる場合、雨漏りが続いている場合 |
屋根塗装は、スレート屋根の代表的なメンテナンス方法です。塗装によって表面の塗膜を新しくすることで、防水性を回復させ、屋根材の劣化を抑えることができます。また、屋根の色を変えて住まいの印象を新しくすることもできます。
ただし、屋根塗装は、屋根材そのものがまだ健全であることが前提です。屋根材のひび割れや反りが多く見られる場合や、すでに雨漏りが発生している場合には、塗装をしても根本的な解決にはなりません。その場合は、カバー工法や葺き替えといった屋根リフォームを検討する必要があります。
また、スレート屋根を塗装する際には、屋根材と屋根材の重なり部分に塗料が詰まって、雨水の逃げ道がふさがれないようにする処理(縁切りなど)が必要です。この処理が適切に行われないと、かえって雨漏りの原因になることがあるため、屋根の構造をよく理解した業者に依頼することが大切です。
屋根塗装を検討する際の注意点
- 屋根材自体の劣化が進んでいる場合は、塗装では対応できないことがある
- 屋根材の重なり部分の雨水の逃げ道を確保する処理が必要
- 塗装の前に、棟板金の釘の浮きや屋根材のひび割れなどの補修も行う
- 塗料の種類によって、耐久性や費用が異なる
メンテナンス時期の目安
スレート屋根のメンテナンス時期は、立地や気候、使われている屋根材の製品、前回のメンテナンスの内容などによって大きく異なります。そのため、一律に「何年で塗装が必要」と言い切ることはできませんが、一般的に言われている目安をご紹介します。
スレート屋根のメンテナンス時期の一般的な目安
| 時期の目安 | おすすめしたいこと |
|---|---|
| 新築から数年 | 地上からの目視確認。強風の後は棟板金に注意 |
| 10年前後 | 専門業者による点検を検討。色あせやコケ、棟板金の状態を確認 |
| 塗装後、塗料の耐用年数が近づいたら | 再度の点検と、塗装または屋根リフォームの検討 |
| 20年以上経過・雨漏りが発生 | 屋根材や防水シートの劣化を考慮し、カバー工法や葺き替えを検討 |
※上記はあくまで一般的な目安です。実際のメンテナンス時期は、屋根の状態を点検したうえで判断することをおすすめします。
大切なのは、年数だけで判断するのではなく、実際の屋根の状態を確認することです。築年数が浅くても、立地条件によっては劣化が早く進んでいることもありますし、逆に築年数が経過していても、状態が良好な場合もあります。定期的に専門業者の点検を受けて、屋根の状態に合わせたメンテナンスを計画することが、住まいを長持ちさせる秘訣です。
屋根の向きによって劣化の仕方は変わる
同じ住まいの屋根でも、屋根面の向きによって劣化の仕方が異なることがあります。地上から屋根を確認する際には、屋根面ごとの違いにも目を向けてみてください。
南側や西側の屋根面は、日差しを長時間受けるため、紫外線による塗膜の劣化が進みやすく、色あせが目立ちやすい傾向があります。また、日中の温度上昇と夜間の冷え込みによる温度差も大きくなるため、屋根材や板金の伸び縮みによる影響も受けやすくなります。
一方、北側の屋根面は日当たりが悪く、雨や朝露で濡れた屋根が乾きにくいため、コケやカビ、藻が発生しやすい傾向があります。南側の屋根はきれいに見えるのに、北側の屋根だけ緑色や黒っぽく変色している、というのはよくあるケースです。
また、近くに樹木がある屋根面は、落ち葉がたまりやすく、湿気がこもりやすいため、コケの発生や屋根材の劣化が進みやすくなります。屋根の谷部分や、雨樋の近くに落ち葉がたまると、雨水の流れを妨げる原因にもなります。
このように、屋根面によって劣化の状態が異なるため、点検の際には屋根全体をくまなく確認することが大切です。弊社の点検では、すべての屋根面の状態を確認し、それぞれの劣化の状況をご説明いたします。
古いスレート屋根で注意したいこと
スレート屋根の中には、製造された年代によって注意が必要なものがあります。
一つは、石綿(アスベスト)を含む製品です。過去に製造されたスレート屋根材の中には、強度を高めるために石綿を含む製品がありました。石綿を含む屋根材は、そのままの状態で使用している分には問題ないとされていますが、撤去や切断などの工事を行う際には、法令に基づく事前調査や適切な対応が必要になります。屋根リフォームを検討する際には、既存の屋根材の種類を確認したうえで、工法を検討することが大切です。
もう一つは、石綿を使わない製品への切り替えが進んだ時期に製造された屋根材の一部に、ひび割れや欠けが生じやすいものがあると言われていることです。このような屋根材の場合、屋根塗装を行っても屋根材自体の劣化を止めることが難しく、カバー工法や葺き替えを検討したほうがよい場合があります。
ご自宅の屋根材がどのような製品かわからない場合でも、現地調査の際に屋根の状態を確認し、適したメンテナンス方法をご提案いたします。
スレート屋根のリフォームに「D’s Roofing」
スレート屋根の劣化が進み、屋根リフォームを検討される場合には、弊社が指定工事店・販売代理店を務める軽量屋根材「D’s Roofing(ディーズルーフィング)」もご提案しております。
D’s Roofingは、平板スレートの約1/3という軽さが特長です。既存のスレート屋根の上に新しい屋根を重ねるカバー工法でも、屋根の重さの増加を抑えることができます。また、カラーやデザインのバリエーションが豊富なため、屋根リフォームを機に、住まいの外観をおしゃれに一新することも可能です。
平板スレートとD’s Roofingの重さのイメージ
よくあるご質問
Q. 屋根のコケを自分で掃除してもいいですか?
A. 屋根に上っての作業は滑落の危険があるため、おやめください。また、スレート屋根はブラシで強くこすったり、上を歩いたりすると、屋根材を傷めたり割ってしまったりすることがあります。コケが気になる場合は、専門業者にご相談ください。
Q. 屋根塗装とカバー工法、どちらがいいですか?
A. 屋根材自体の状態によって異なります。屋根材のひび割れや反りが少なく、塗膜の劣化が中心であれば屋根塗装、屋根材自体の劣化が進んでいる場合はカバー工法などの屋根リフォームが適していることが多いです。現地調査の結果をもとにご提案いたします。
Q. スレート屋根の上を歩いて点検してもらっても大丈夫ですか?
A. 専門業者は、屋根材を傷めないよう、歩く位置や体重のかけ方に注意しながら点検を行います。ご自身で屋根に上ることは、屋根材を割ってしまうおそれや転落の危険があるため、お控えください。
まとめ:スレート屋根は「早めの点検」で長持ちさせる
スレート屋根は、軽量でデザイン性に優れた屋根材ですが、表面の塗膜が劣化すると、色あせ、コケ、ひび割れ、反りなどの劣化が段階的に進んでいきます。劣化のサインに早めに気づき、状態に合わせて塗装や補修、屋根リフォームなどの適切なメンテナンスを行うことで、住まいを長持ちさせることができます。
有限会社トウキョウルーフは、スレート屋根の点検・補修から、屋根塗装、カバー工法・葺き替えまで、屋根のメンテナンスに幅広く対応しております。スレート屋根の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
お問い合わせ・ご相談は有限会社トウキョウルーフへ
雨漏りや水漏れ、強風後の屋根の不具合など、「もしかして」と感じた段階でのご相談を歓迎しています。有限会社トウキョウルーフでは、ご相談・お見積もり・現地調査を無料で承っております(※地域により現地調査料が発生する場合がございます)。
東京都練馬区の本社と埼玉県新座市の営業所の2拠点から、東京都を中心とした関東一円に対応しております。戸建て住宅はもちろん、マンション・アパート・店舗・工場・倉庫など、屋根のある建物であればご相談いただけます。
会社情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 有限会社トウキョウルーフ |
| 創業/設立 | 平成6年5月創業/平成11年5月設立 |
| 本社 | 〒178-0061 東京都練馬区大泉学園町8-2-14 |
| 新座営業所 | 〒352-0012 埼玉県新座市畑中1-18-32 |
| 営業時間 | 8:00~17:00(日曜定休) |
| 業務内容 | 外装工事(屋根工事・外壁工事・塗装工事・エクステリア工事) |
| 対応エリア | 東京都を中心とした関東一円 |
| 認定 | D’s Roofing(ディーズルーフィング)指定工事店・販売代理店 |
お問い合わせはお問い合わせフォームから営業時間外でも送信いただけます。内容を確認のうえ、営業時間内に担当者よりご連絡いたします。施工の様子は施工実績、対応工事の詳細は業務案内のページもぜひご覧ください。
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