瓦屋根のズレ・割れ・漆喰の劣化は雨漏りのサイン?瓦屋根のメンテナンスとリフォーム
こんにちは。東京都練馬区・埼玉県新座市を拠点に、屋根修理・屋根リフォームを手がける有限会社トウキョウルーフです。
日本の住まいの屋根として長く親しまれてきた「瓦屋根」。重厚感のある美しい見た目と、屋根材そのものの耐久性の高さから、今も多くの住宅で使われています。練馬区や新座市周辺でも、和風の瓦屋根や、洋風の瓦を使った住宅を数多く見かけます。
瓦そのものは耐久性が高い屋根材として知られていますが、「瓦屋根ならメンテナンスは不要」というわけではありません。瓦のズレや割れ、棟部分の漆喰の劣化、瓦の下の防水シートの劣化など、瓦屋根ならではのトラブルがあり、放置すると雨漏りにつながることがあります。
この記事では、瓦屋根の特徴と、起こりやすいトラブル、劣化のサイン、そして修理やリフォームの方法について、屋根工事の専門業者の立場から詳しく解説します。弊社の施工実績でも、練馬区での洋風瓦の交換工事や、さいたま市での瓦屋根からのリフォームなど、瓦屋根に関わる工事の事例をご紹介しています。
瓦屋根の特徴
瓦屋根には、粘土を焼き固めた「粘土瓦」のほか、セメントを主原料とする「セメント瓦」や「モニエル瓦」などがあります。一般的に「瓦屋根」というと粘土瓦を指すことが多く、粘土瓦はさらに、表面に釉薬(ゆうやく)を塗って焼いた「釉薬瓦(陶器瓦)」や、釉薬を使わずに焼いた「いぶし瓦」などに分けられます。
瓦の主な種類と特徴
| 瓦の種類 | 一般的な特徴 | メンテナンスの考え方 |
|---|---|---|
| 釉薬瓦(陶器瓦) | 表面がガラス質でつやがあり、色が長持ちしやすい | 瓦自体の塗装は基本的に不要。ズレ・割れ・漆喰などを点検 |
| いぶし瓦 | 渋い銀色の風合い。和風建築に多い | 瓦自体の塗装は基本的に不要。ズレ・割れ・漆喰などを点検 |
| セメント瓦 | セメントを主原料とし、表面を塗装で保護 | 表面の塗膜の劣化に応じて塗装などのメンテナンスが必要 |
| モニエル瓦 | セメント系の瓦で、表面に着色スラリー層がある | 塗装する場合は専用の下処理が必要とされる |
粘土瓦は、屋根材そのものの耐久性が高く、表面の塗装によるメンテナンスが基本的に不要であることが大きな特徴です。一方、セメント瓦やモニエル瓦は、表面の塗膜が劣化すると瓦が水を吸いやすくなるため、スレート屋根と同じように塗装などのメンテナンスが必要になります。
また、瓦屋根に共通する特徴として、屋根材が重いことが挙げられます。瓦の重さは、建物にしっかりと固定される安定感につながる一方、建物の上部が重くなることで、地震の際の揺れの影響を受けやすくなるとも言われています。
瓦屋根で起こりやすいトラブル
① 瓦のズレ・浮き
瓦屋根で比較的多く見られるのが、瓦のズレや浮きです。地震の揺れや強風、経年による瓦の固定の緩みなどによって、瓦が本来の位置からずれてしまうことがあります。
瓦がずれると、瓦と瓦の間にすき間ができ、そこから雨水が入り込みやすくなります。また、ずれた瓦は強風で飛ばされたり、落下したりするおそれもあります。特に、古い瓦屋根では、瓦を釘などで固定していない施工方法が用いられていることもあり、地震や強風の影響を受けやすい場合があります。
② 瓦の割れ・欠け
瓦は耐久性の高い屋根材ですが、強い衝撃を受けると割れたり欠けたりすることがあります。台風のときに飛んできた物が当たったり、屋根の上を人が歩いたときに踏み割ってしまったりするのが主な原因です。また、寒冷地では、瓦に染み込んだ水分が凍結と融解を繰り返すことで、瓦が傷む「凍害」が起こることもあります。
割れた瓦の部分からは雨水が入り込みやすくなるため、早めの差し替えが必要です。
③ 漆喰(しっくい)の劣化
瓦屋根の頂部の棟部分では、棟瓦を固定したり、すき間をふさいだりするために、漆喰が使われていることがあります。漆喰は、年月とともに雨風や紫外線の影響を受けて劣化し、ひび割れたり、はがれ落ちたりします。
漆喰が劣化すると、その内側にある葺き土(瓦を固定するための土)が雨水で流れ出し、棟瓦の固定が弱くなります。その結果、棟瓦がずれたり、崩れたりすることがあります。また、漆喰のはがれた部分から雨水が入り込み、雨漏りの原因になることもあります。
地上から屋根の棟部分を見上げて、白い漆喰の部分が黒ずんでいたり、はがれ落ちていたりする場合は、漆喰の劣化が進んでいるサインです。また、敷地内に白い漆喰のかけらが落ちていることも、劣化のサインの一つです。
④ 棟瓦のズレ・崩れ
棟瓦は、屋根の頂部に積み上げられている瓦です。漆喰や葺き土の劣化、地震の揺れなどによって、棟瓦がずれたり、崩れたりすることがあります。棟瓦が崩れると、屋根の頂部から雨水が入り込みやすくなるだけでなく、崩れた瓦が落下する危険もあります。
⑤ 防水シート(ルーフィング)の劣化
瓦屋根で見落とされがちなのが、瓦の下に敷かれている防水シートの劣化です。瓦そのものは長持ちしても、その下の防水シートは年月とともに劣化していきます。瓦のすき間から入り込んだ雨水を受け止めているのは、この防水シートです。
防水シートが劣化して破れたり、硬くなってひび割れたりすると、瓦のすき間から入った雨水が建物の内部に入り込み、雨漏りが発生します。瓦の表面に目立った異常がないのに雨漏りが起きている場合は、防水シートの劣化が原因となっていることがあります。
防水シートの劣化は、瓦を取り外さなければ直接確認することができません。そのため、築年数が経過した瓦屋根で雨漏りが起きている場合は、防水シートの状態も考慮して修理方法を検討する必要があります。
瓦屋根で起こりやすいトラブルのまとめ
| トラブル | 主な原因 | 放置した場合のリスク |
|---|---|---|
| 瓦のズレ・浮き | 地震、強風、固定の緩み | すき間からの浸水、瓦の飛散・落下 |
| 瓦の割れ・欠け | 飛来物、踏み割れ、凍害 | 割れた部分からの浸水 |
| 漆喰の劣化 | 雨風・紫外線による経年劣化 | 葺き土の流出、棟瓦の固定の弱まり、浸水 |
| 棟瓦のズレ・崩れ | 漆喰・葺き土の劣化、地震 | 頂部からの浸水、瓦の落下 |
| 防水シートの劣化 | 経年劣化 | 瓦に異常がなくても雨漏りが発生 |
瓦屋根の雨漏りは、瓦そのものよりも、漆喰や防水シートなど、瓦以外の部分の劣化が原因になっていることが少なくありません。「瓦は長持ちするから大丈夫」と思わずに、定期的に屋根全体の状態を確認することが大切です。
地上からできる瓦屋根のチェックポイント
瓦屋根の状態は、地上からでもある程度確認することができます。双眼鏡やスマートフォンのズーム機能を使って、次のようなポイントを確認してみてください。
地上からできる瓦屋根のチェックポイント
| チェック箇所 | 確認すること |
|---|---|
| 屋根の面 | 瓦の並びが乱れていないか、ずれている瓦や浮いている瓦がないか |
| 瓦の表面 | 割れや欠けがないか |
| 棟(屋根のてっぺん) | 棟瓦がまっすぐ積まれているか、歪みや崩れがないか |
| 漆喰 | 漆喰が黒ずんだり、はがれ落ちたりしていないか |
| 敷地内 | 瓦のかけらや漆喰のかけらが落ちていないか |
| 軒先 | 軒先の瓦がずれたり、落ちかけたりしていないか |
特に、地震や台風の後は、瓦のズレや割れ、棟瓦の崩れなどが起きていないか確認しておくと安心です。
なお、瓦屋根の上を歩くことは、瓦を割ってしまうおそれがあり、また滑落の危険もあるため、ご自身で屋根に上ることは絶対に避けてください。
瓦屋根の修理方法
瓦屋根の修理方法は、トラブルの内容や劣化の程度によって異なります。代表的な修理方法をご紹介します。
瓦屋根の主な修理方法
| 修理方法 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 瓦の差し替え | 割れたり欠けたりした瓦を、新しい瓦に交換する | 瓦の割れ・欠けが部分的な場合 |
| 瓦のズレ直し・固定 | ずれた瓦を元の位置に戻し、必要に応じて固定する | 瓦のズレ・浮きが部分的な場合 |
| 漆喰の補修 | 劣化した漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直す | 漆喰のひび割れ・はがれが見られる場合 |
| 棟の積み直し | 棟瓦を一度取り外し、葺き土や漆喰からやり直して積み直す | 棟瓦のズレ・崩れ、葺き土の流出が見られる場合 |
| 葺き直し | 既存の瓦を一度取り外し、防水シートや下地を補修・交換したうえで、同じ瓦を再び葺く | 瓦自体は健全だが、防水シートや下地が劣化している場合 |
| 葺き替え | 既存の瓦を撤去し、新しい屋根材に交換する | 瓦や下地の劣化が進んでいる場合、屋根を軽くしたい場合 |
瓦の差し替えでは、既存の瓦と同じ形状・色の瓦を用意する必要があります。古い瓦の場合、同じ製品が手に入らないこともあり、その場合は形状の近い瓦で対応したり、屋根全体のリフォームを検討したりすることになります。
「葺き直し」は、瓦屋根ならではの修理方法です。瓦そのものはまだ使える状態であれば、一度瓦を取り外して、劣化した防水シートや下地を新しくしてから、同じ瓦を再び葺き直すことができます。瓦を再利用できるため、瓦の風合いを残したいという方に適した方法です。ただし、瓦の取り外しの際に割れてしまうものもあるため、ある程度の新しい瓦の補充が必要になることがあります。
瓦屋根から軽い屋根への葺き替えという選択
瓦屋根の劣化が進んでいる場合や、建物への負担を軽くしたいと考えている場合には、瓦屋根から軽量な屋根材への葺き替えも選択肢の一つです。
屋根は建物の最上部に位置するため、屋根の重さは建物の耐震性に大きく影響します。重い瓦屋根から軽い屋根材に葺き替えることで、建物の上部の重さを減らし、地震の際に建物にかかる負担を抑えやすくなると考えられています。弊社は、軽量屋根材「D’s Roofing(ディーズルーフィング)」の指定工事店・販売代理店です。D’s Roofingの重さは、瓦の約1/7しかありません。瓦屋根からD’s Roofingに葺き替えることで、屋根の重さを大幅に軽くすることができます。
瓦とD’s Roofingの重さのイメージ(D’s Roofingを1とした場合)
また、D’s Roofingはカラーやデザインのバリエーションが豊富です。屋根を軽くするだけでなく、住まいの外観の印象を新しくしたいという方にも、さまざまな選択肢の中からお好みのデザインをお選びいただけます。
弊社の施工実績のページでは、さいたま市での「瓦屋根からディプロマットスターへの施工」の事例をご紹介しています。瓦屋根からのリフォームをご検討の方は、ぜひ参考にご覧ください。もちろん、瓦の風合いを大切にしたい方には、瓦の葺き直しや部分補修など、瓦屋根を活かしたメンテナンスもご提案いたします。
瓦屋根のメンテナンスの方向性の比較
| 比較項目 | 瓦屋根を活かす(補修・葺き直し) | 軽い屋根材に葺き替える |
|---|---|---|
| 屋根の見た目 | 瓦の風合いをそのまま残せる | デザインを選んで新しい印象にできる |
| 屋根の重さ | 変わらない | 大幅に軽くできる |
| 工事の内容 | 部分補修〜防水シート・下地の交換 | 既存の瓦の撤去、下地の補修、新しい屋根材の施工 |
| 向いている方 | 瓦の風合いを大切にしたい方 | 建物への負担を軽くしたい方、屋根を一新したい方 |
瓦屋根の雨漏り調査で確認すること
瓦屋根で雨漏りが起きた場合、原因を特定するためには、瓦の表面だけでなく、屋根全体をさまざまな角度から確認する必要があります。弊社が瓦屋根の雨漏り調査で確認する主なポイントは次のとおりです。
まず、屋根の面全体を見て、瓦のズレや浮き、割れ、欠けがないかを確認します。特に、軒先やケラバ(屋根の端の部分)、谷の部分など、雨水が集まりやすい場所や風の影響を受けやすい場所は念入りに見ていきます。
次に、棟部分の状態を確認します。棟瓦の歪みや崩れ、漆喰のひび割れやはがれ、葺き土の流出などがないかを確認します。棟は屋根の中で最も高い位置にあり、雨風の影響を強く受ける場所です。
さらに、屋根と外壁が接する部分や、天窓、換気口などの屋根を貫通している部分のまわりも確認します。こうした部分には板金が使われていることが多く、板金の劣化やすき間が雨漏りの原因になることがあります。
そして、室内の雨漏りの位置や、雨漏りが起きたときの雨の降り方などの情報と照らし合わせながら、雨水の侵入経路を推測していきます。瓦屋根の雨漏りは、瓦のすき間から入った雨水が防水シートの上を流れて、思わぬ場所から室内に漏れ出すこともあるため、経験に基づいた判断が求められます。
調査の結果は、できるだけわかりやすくお客さまにご説明し、部分補修で対応できるのか、葺き直しや葺き替えを検討したほうがよいのかを、理由とともにお伝えいたします。
漆喰の補修は「早め」が肝心
瓦屋根のメンテナンスの中でも、特に早めの対応をおすすめしたいのが漆喰の補修です。漆喰の劣化は、初期の段階であれば漆喰の詰め直しで対応できることが多いですが、劣化が進んで葺き土が流れ出し、棟瓦がずれてしまうと、棟の積み直しが必要になります。棟の積み直しは、漆喰の詰め直しに比べて作業の範囲が大きくなります。
地上から見て漆喰の黒ずみやはがれが目立ってきたら、それはメンテナンスを検討する時期のサインです。棟瓦の歪みや崩れが見られる前に、早めにご相談いただくことをおすすめします。
よくあるご質問
Q. 瓦屋根は塗装が必要ですか?
A. 粘土瓦(釉薬瓦・いぶし瓦)は、瓦自体の塗装は基本的に不要です。一方、セメント瓦やモニエル瓦は、表面の塗膜が劣化すると塗装などのメンテナンスが必要になります。ご自宅の瓦の種類がわからない場合は、点検の際に確認いたします。
Q. 割れた瓦が1枚だけあります。それだけでも修理してもらえますか?
A. はい、ご相談ください。瓦1枚の割れでも、そこから雨水が入り込むおそれがあります。差し替え用の瓦の確保などを含めて、対応方法をご提案いたします。
Q. 地震で瓦がずれてしまいました。急いだほうがいいですか?
A. ずれた瓦は、雨水の侵入や、強風による飛散・落下のおそれがあります。できるだけ早めにご相談ください。ずれた瓦の下に人が近づかないようにご注意ください。
まとめ:瓦屋根も「定期的な点検」が大切
瓦屋根は、瓦そのものの耐久性が高い一方で、瓦のズレや割れ、漆喰の劣化、防水シートの劣化など、瓦屋根ならではのトラブルがあります。地上から瓦の並びや棟、漆喰の状態を時々確認し、気になる点があれば早めに専門業者に相談することが大切です。
有限会社トウキョウルーフは、瓦屋根の点検・部分補修から、葺き直し、軽量屋根材への葺き替えまで、幅広く対応しております。瓦屋根のことでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
お問い合わせ・ご相談は有限会社トウキョウルーフへ
雨漏りや水漏れ、強風後の屋根の不具合など、「もしかして」と感じた段階でのご相談を歓迎しています。有限会社トウキョウルーフでは、ご相談・お見積もり・現地調査を無料で承っております(※地域により現地調査料が発生する場合がございます)。
東京都練馬区の本社と埼玉県新座市の営業所の2拠点から、東京都を中心とした関東一円に対応しております。戸建て住宅はもちろん、マンション・アパート・店舗・工場・倉庫など、屋根のある建物であればご相談いただけます。
会社情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 有限会社トウキョウルーフ |
| 創業/設立 | 平成6年5月創業/平成11年5月設立 |
| 本社 | 〒178-0061 東京都練馬区大泉学園町8-2-14 |
| 新座営業所 | 〒352-0012 埼玉県新座市畑中1-18-32 |
| 営業時間 | 8:00~17:00(日曜定休) |
| 業務内容 | 外装工事(屋根工事・外壁工事・塗装工事・エクステリア工事) |
| 対応エリア | 東京都を中心とした関東一円 |
| 認定 | D’s Roofing(ディーズルーフィング)指定工事店・販売代理店 |
お問い合わせはお問い合わせフォームから営業時間外でも送信いただけます。内容を確認のうえ、営業時間内に担当者よりご連絡いたします。施工の様子は施工実績、対応工事の詳細は業務案内のページもぜひご覧ください。
有限会社トウキョウルーフ
【本社】〒178-0061 東京都練馬区大泉学園町8-2-14
TEL:03-5856-0511 FAX:03-6904-5502
【新座営業所】〒352-0012 埼玉県新座市畑中1-18-32
TEL:048-480-0017 FAX:048-480-0018
※メールフォームよりお問い合わせください。