屋根リフォームの「カバー工法」と「葺き替え」の違いとは?選び方を屋根専門店が解説
こんにちは。東京都練馬区・埼玉県新座市を拠点に、屋根修理・屋根リフォームを手がける有限会社トウキョウルーフです。
雨漏りの修理や屋根の点検をきっかけに、「屋根全体のリフォームを検討したほうがよい」と提案を受けることがあります。そのとき、よく出てくるのが「カバー工法」と「葺き替え(ふきかえ)」という言葉です。
どちらも屋根を新しくするための工事ですが、工事の内容や向いているケースは大きく異なります。「どちらを選べばいいのかわからない」「業者によって勧められる工法が違って迷っている」というお声もよく耳にします。
この記事では、カバー工法と葺き替えの違いを、それぞれの特徴や向いているケース、工事の流れなどとあわせて、屋根工事の専門業者の立場からできるだけわかりやすく解説します。屋根リフォームを検討されている方の参考になれば幸いです。
そもそも屋根はどんな構造になっている?
カバー工法と葺き替えの違いを理解するために、まずは屋根の基本的な構造を確認しておきましょう。一般的な住宅の屋根は、大きく分けて次のような層で構成されています。
一般的な屋根の構造
| 層(上から順に) | 役割 |
|---|---|
| 屋根材 | スレート・瓦・金属など。雨や紫外線、風から建物を守る一番外側の層 |
| 防水シート(ルーフィング) | 屋根材の下に敷かれ、屋根材のすき間から入った雨水が建物内部に入るのを防ぐ |
| 野地板(のじいた) | 屋根材や防水シートを支える下地の板 |
| 垂木(たるき)など | 野地板を支える屋根の骨組み |
意外に思われるかもしれませんが、屋根の防水において重要な役割を果たしているのは、屋根材だけではありません。屋根材の下に敷かれている防水シートが、屋根材のすき間から入り込んだ雨水を受け止め、建物の内部に入らないようにしています。いわば「二重の守り」で、建物を雨から守っているのです。
この防水シートや野地板は、屋根材に覆われているため普段は目にすることがありません。しかし、年数とともに劣化していきます。屋根リフォームを考える際には、屋根材だけでなく、これらの見えない部分の状態も考慮することが大切です。
カバー工法とは
カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい防水シートと新しい屋根材を重ねて施工する方法です。「重ね葺き」とも呼ばれます。既存の屋根を覆う(カバーする)ように新しい屋根をつくることから、この名前がついています。
カバー工法の大きな特徴は、既存の屋根材を撤去する作業がほとんどないことです。そのため、撤去作業や廃材の処分にかかる手間を抑えやすく、工事期間も比較的短くなる傾向があります。また、工事中も既存の屋根が残っているため、天候の急変などによる雨漏りのリスクを抑えやすいという面もあります。
一方で、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるため、屋根全体の重さは増えることになります。そのため、カバー工法では、軽量な屋根材を使用することが一般的です。また、既存の屋根の下地(野地板など)が大きく傷んでいる場合には、カバー工法は適さないことがあります。
葺き替えとは
葺き替えとは、既存の屋根材をすべて撤去し、下地の状態を確認・補修したうえで、新しい防水シートと屋根材を施工する方法です。屋根を「根本から新しくする」工事と言えます。
葺き替えの大きな特徴は、普段は見ることのできない野地板などの下地の状態を直接確認し、必要に応じて補修や交換ができることです。長年の雨漏りなどで下地が傷んでいる場合でも、下地からしっかりと直すことができます。
また、既存の屋根材を撤去してから新しい屋根材を施工するため、重い屋根から軽い屋根へと変更することも可能です。例えば、重量のある瓦屋根から軽量な金属屋根に葺き替えることで、屋根の重さを大幅に軽くすることができます。
一方で、既存の屋根材の撤去や廃材の処分が必要になるため、カバー工法と比べると工事の手間が増え、工事期間も長くなる傾向があります。また、既存の屋根材を撤去している間は屋根が開いた状態になるため、天候に配慮しながら工事を進める必要があります。
カバー工法と葺き替えの比較
ここまでの内容を、表にまとめて比較してみましょう。
カバー工法と葺き替えの比較
| 比較項目 | カバー工法 | 葺き替え |
|---|---|---|
| 工事の内容 | 既存屋根の上に新しい防水シートと屋根材を重ねる | 既存屋根を撤去し、下地を補修したうえで新しく施工 |
| 既存屋根材の撤去 | 基本的に不要 | 必要 |
| 下地の確認・補修 | 基本的に行わない(できない) | 直接確認し、必要に応じて補修・交換できる |
| 工事期間 | 比較的短い傾向 | 比較的長い傾向 |
| 廃材の量 | 少なく抑えやすい | 既存屋根材の分だけ多くなる |
| 屋根の重さ | 既存屋根の分が加わる(軽量屋根材を使用) | 屋根材の選択によって軽くすることも可能 |
| 向いているケース | 下地の状態が比較的良好な場合 | 下地の傷みが大きい場合、屋根を軽くしたい場合 |
このように、カバー工法と葺き替えには、それぞれにメリットと注意点があります。どちらが優れているということではなく、建物の状態やお客さまのご要望によって、適した工法が変わるのです。
カバー工法が向いているケース
カバー工法は、次のようなケースで選ばれることが多い工法です。
カバー工法が向いている主なケース
- 既存の屋根がスレート屋根や金属屋根で、表面の劣化は進んでいるが下地の傷みは少ない
- 雨漏りが発生していない、または発生していても範囲が限られている
- 工事期間をできるだけ短くしたい
- 廃材の量を抑えたい
- 既存の屋根材の撤去に特別な配慮が必要な場合(※状況により判断)
例えば、築年数が経過したスレート屋根で、色あせやコケ、細かなひび割れなどが目立ってきたものの、雨漏りは起きておらず下地もしっかりしている、という場合には、カバー工法が有力な選択肢となります。
なお、カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるため、基本的に一度しか行うことができません。将来的に再び屋根リフォームが必要になった際には、二重になった屋根材を撤去する葺き替えが必要になります。こうした点も含めて、長期的な視点で検討することが大切です。
また、瓦屋根は形状に凹凸があるため、一般的にカバー工法には適していません。瓦屋根の場合は、葺き替えを検討することになります。
葺き替えが向いているケース
一方、葺き替えは次のようなケースで選ばれることが多い工法です。
葺き替えが向いている主なケース
- 長期間の雨漏りなどで、野地板などの下地が傷んでいる
- 既存の屋根が瓦屋根で、軽い屋根に変更したい
- すでにカバー工法を行っており、屋根が二重になっている
- 屋根を下地から一新し、長く安心して住みたい
雨漏りが長期間続いていた場合などは、目に見えない下地が傷んでいることが少なくありません。下地が傷んだまま新しい屋根材を重ねても、屋根材をしっかりと固定できず、根本的な解決にはなりません。このような場合には、葺き替えによって下地からしっかりと直すことが必要です。
工法を選ぶときに考えたい5つのポイント
カバー工法と葺き替えのどちらを選ぶかは、最終的には現地調査の結果をもとに判断することになります。そのうえで、お客さまご自身にも考えていただきたいポイントを5つご紹介します。
工法選びで考えたい5つのポイント
| ポイント | 考えること |
|---|---|
| ① 現在の屋根材の種類 | スレート・金属屋根か、瓦屋根か。瓦屋根の場合は基本的に葺き替えになる |
| ② 下地の状態 | 雨漏りの有無や期間、屋根の上を歩いたときの感触など、下地の傷みの程度 |
| ③ 今後のお住まいの計画 | あと何年住む予定か、将来的な建て替えや住み替えの予定はあるか |
| ④ 建物への負担 | 屋根の重さをどう考えるか。軽量化を重視するかどうか |
| ⑤ ご予算と工事期間 | 費用や工事期間についてのご希望 |
特に「③ 今後のお住まいの計画」は、工法選びに大きく関わってきます。例えば、この先も長く住み続ける予定であれば、下地から一新できる葺き替えを選ぶことで、より長く安心して暮らせるかもしれません。一方、将来的に建て替えを考えているのであれば、カバー工法で必要十分な性能を確保するという考え方もあります。
弊社では、現地調査の際に屋根の状態を確認するとともに、お客さまのご要望や今後のご予定もお伺いしたうえで、最適な工法をご提案しております。それぞれの工法の特徴や、なぜその工法をおすすめするのかという理由も含めてご説明いたしますので、ご不明な点は遠慮なくご質問ください。
カバー工法の一般的な工事の流れ
カバー工法の一般的な流れ
葺き替えの一般的な工事の流れ
葺き替えの一般的な流れ
いずれの工法でも、実際の工程は屋根の形状や面積、使用する屋根材などによって異なります。工事期間の目安についても、現地調査の際にご説明いたします。
屋根リフォームに軽量屋根材「D’s Roofing」という選択
カバー工法でも葺き替えでも、屋根リフォームの際に大切なのが「どの屋根材を選ぶか」です。弊社は、株式会社ディートレーディングが開発した屋根材「D’s Roofing(ディーズルーフィング)」の指定工事店・販売代理店として、屋根リフォームのご提案を行っております。
D’s Roofingの大きな特長は、その軽さです。他メーカーの屋根材と比較した場合、平板スレートの約1/3、瓦の約1/7の重さしかありません。
D’s Roofingを1とした場合の重さのイメージ
一般的な建築構造において、最上部に位置する屋根の重さは、建物の耐震性に大きく影響します。屋根が軽いほど、地震のときに建物にかかる揺れの負担を抑えやすくなると考えられています。
カバー工法では、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるため、新しい屋根材が軽いことは特に重要です。D’s Roofingのような軽量屋根材であれば、屋根が二重になっても、重さの増加を抑えることができます。また、瓦屋根から葺き替える場合には、屋根の重さを大幅に軽くすることができます。
さらに、D’s Roofingはカラーやデザインのバリエーションが豊富で、おしゃれな屋根を実現できることも魅力です。弊社の会社概要のページでもご紹介しているとおり、「夏の暑さ」や「雨音」を和らげ、快適な暮らしにつなげられることも特長の一つです。弊社はディーズルーフィング認定施工店だからこそ、「ほかにはないデザインにしたい」「好みの色を探したい」といった、さまざまなご希望にも柔軟に対応いたします。
D’s Roofingの主な特長
| D’s Roofingの特長 | 内容 |
|---|---|
| 軽さ | 平板スレートの約1/3、瓦の約1/7の重さ |
| 建物への負担 | 屋根の軽量化により、建物への負担を抑えやすい |
| デザイン性 | カラーやデザインのバリエーションが豊富 |
| 快適性 | 夏の暑さや雨音を和らげ、快適な暮らしにつなげる |
| 設計の自由度 | 軽い屋根材の使用により、耐力壁や通し柱を減らせるなど、新築時の設計の自由度も高まる |
弊社の施工実績のページでは、練馬区での「ディプロマットⅡ」の施工や、さいたま市での「瓦屋根からディプロマットスターへの施工」など、D’s Roofingの製品を使用した屋根リフォームの事例をご紹介しています。実際の仕上がりのイメージをつかむ参考に、ぜひご覧ください。
業者選びで気をつけたいこと
屋根リフォームは、決して小さな工事ではありません。工法の選択や工事の品質が、その後の住まいの安心に大きく関わってきます。業者を選ぶ際には、次のような点を確認するとよいでしょう。
屋根リフォームの業者選びのチェックポイント
- 現地調査をしっかり行い、屋根の状態を写真などで説明してくれるか
- カバー工法・葺き替えなど、複数の選択肢とそれぞれの特徴を説明してくれるか
- なぜその工法をおすすめするのか、理由を明確に説明してくれるか
- 見積書の内容がわかりやすく、項目ごとに記載されているか
- その場での契約を急かさないか
- 会社の所在地や連絡先、施工実績が確認できるか
特に、現地調査をせずに見積もりを出したり、「今すぐ契約すれば安くなる」などと契約を急かしたりする業者には注意が必要です。屋根の状態は、実際に屋根に上って確認しなければわからないことがたくさんあります。
屋根リフォームのタイミングを見極めるサイン
「まだ雨漏りはしていないけれど、そろそろ屋根リフォームを考えたほうがいいのだろうか」と悩まれる方も多いと思います。屋根リフォームを検討するタイミングの目安となる、代表的なサインをご紹介します。
屋根リフォームを検討するサイン
| サイン | 考えられる状態 |
|---|---|
| 屋根の色あせが目立つ | 屋根材の表面の塗膜が劣化し、防水性が低下している可能性 |
| コケやカビが広がっている | 屋根材が水を含みやすくなっている可能性 |
| 屋根材のひび割れ・欠けが多い | 屋根材自体の劣化が進んでいる可能性 |
| 棟板金の浮きやサビが目立つ | 固定部分や下地の劣化が進んでいる可能性 |
| 雨漏りが繰り返し発生する | 防水シートや下地にまで劣化が及んでいる可能性 |
| 前回のリフォームから長い年月が経っている | 屋根全体の点検が必要な時期の可能性 |
これらのサインが見られたら、まずは専門業者による点検を受け、屋根の現状を把握することから始めましょう。点検の結果、部分的な補修や屋根塗装で十分な場合もありますし、カバー工法や葺き替えを検討したほうがよい場合もあります。
弊社では、屋根の状態に応じて、補修・塗装・カバー工法・葺き替えといったさまざまな選択肢の中から、最適な方法をご提案いたします。「屋根リフォームありき」ではなく、お客さまの住まいにとって本当に必要な工事をご提案することを大切にしております。
よくあるご質問
Q. カバー工法と葺き替え、どちらが長持ちしますか?
A. 一概には言えません。使用する屋根材や下地の状態、施工の品質、立地条件などによって変わります。下地の傷みが大きい場合は、葺き替えで下地から直したほうが長く安心できることが多いと考えられます。現地調査の結果をもとに、それぞれの工法で期待できることをご説明いたします。
Q. 工事中も家で普段どおり生活できますか?
A. 屋根の工事は建物の外側で行うため、基本的には工事中も普段どおりお住まいいただけます。ただし、作業音が発生することや、足場の設置によって窓の開け閉めや洗濯物の干し方などに制限が出ることがあります。工事前に詳しくご説明いたします。
Q. 屋根の工事と一緒に外壁の工事もできますか?
A. はい、可能です。弊社は屋根工事のほか、外壁工事・塗装工事にも対応しております。屋根と外壁の工事を同時に行うことで、足場を一度の設置で済ませられるなど、効率的に工事を進められる場合があります。
Q. アパートや倉庫の屋根も相談できますか?
A. はい。弊社は戸建て住宅のほか、マンション・アパート・店舗・工場・倉庫など、屋根のある建物であれば幅広く対応しております。
まとめ:工法選びは「屋根の状態」と「今後の計画」で決まる
工法選びのまとめ
| こんな方には | おすすめの工法 |
|---|---|
| 下地の状態が良好で、工期や廃材を抑えたい方 | カバー工法 |
| 下地が傷んでいる、または屋根を根本から一新したい方 | 葺き替え |
| 瓦屋根から軽い屋根に変更したい方 | 葺き替え |
| どちらがよいか判断がつかない方 | まずは現地調査でご相談ください |
カバー工法と葺き替えは、どちらも屋根を新しくするための有効な方法です。大切なのは、屋根の状態を正しく把握し、今後のお住まいの計画もふまえて、最適な方法を選ぶことです。
有限会社トウキョウルーフは、屋根工事を主力とする外装工事の専門業者として、D’s Roofingの指定工事店・販売代理店として、地域の皆さまの屋根リフォームをサポートしております。屋根のことでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
お問い合わせ・ご相談は有限会社トウキョウルーフへ
雨漏りや水漏れ、強風後の屋根の不具合など、「もしかして」と感じた段階でのご相談を歓迎しています。有限会社トウキョウルーフでは、ご相談・お見積もり・現地調査を無料で承っております(※地域により現地調査料が発生する場合がございます)。
東京都練馬区の本社と埼玉県新座市の営業所の2拠点から、東京都を中心とした関東一円に対応しております。戸建て住宅はもちろん、マンション・アパート・店舗・工場・倉庫など、屋根のある建物であればご相談いただけます。
会社情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 有限会社トウキョウルーフ |
| 創業/設立 | 平成6年5月創業/平成11年5月設立 |
| 本社 | 〒178-0061 東京都練馬区大泉学園町8-2-14 |
| 新座営業所 | 〒352-0012 埼玉県新座市畑中1-18-32 |
| 営業時間 | 8:00~17:00(日曜定休) |
| 業務内容 | 外装工事(屋根工事・外壁工事・塗装工事・エクステリア工事) |
| 対応エリア | 東京都を中心とした関東一円 |
| 認定 | D’s Roofing(ディーズルーフィング)指定工事店・販売代理店 |
お問い合わせはお問い合わせフォームから営業時間外でも送信いただけます。内容を確認のうえ、営業時間内に担当者よりご連絡いたします。施工の様子は施工実績、対応工事の詳細は業務案内のページもぜひご覧ください。
有限会社トウキョウルーフ
【本社】〒178-0061 東京都練馬区大泉学園町8-2-14
TEL:03-5856-0511 FAX:03-6904-5502
【新座営業所】〒352-0012 埼玉県新座市畑中1-18-32
TEL:048-480-0017 FAX:048-480-0018
※メールフォームよりお問い合わせください。